こんにちは。
インターン生のKarenです。
「アメリカ留学」
と聞くと、皆さんどんな景色を思い浮かべますか?
実はアメリカは、州が変わるだけでまるで別の国に来たかのように文化も、人間関係の距離感も、そして自分が直面する「壁」の種類もガラリと変わります。
私は西海岸の大学から東海岸の大学へTransfer(編入)を経験しました。その中で感じたギャップと、他のスタッフの方から聞いた「南部」のリアルな体験談を交えながら、お話しします。
西海岸:居心地の良さと、西の中でも違う「空気感」

私が最初に過ごした西海岸のシアトルは、適度に落ち着いていて根が真面目な人も多く、何よりも「アジア人として自分らしくいられる居心地の良さ」がありました。多様性に富んでいるため、自分がマイノリティであることを過剰に意識せずに過ごせるのが西海岸の最大の魅力です。
一方で、同じ西海岸でもLAなどの都市に足を延ばすと、また違うリアルも見えてきます。気候が良く華やかですが、見た目(Appearance)やパフォーマンスが重視される文化ゆえに「全員ヨッ友」のような浅さを感じることも。表面上の平和を保とうとするあまり直接本音を言わず、陰でドラマが起きたりと、本当に深い信頼関係を築くには時間がかかる側面もありました。
ここで得た成長
西海岸の自由で流されやすい空気の中で、「周りのノイズに惑わされず、自分自身の軸をしっかり持つ」という自律心が磨かれました。
東海岸:突きつけられた「マイノリティの壁」と、本物の強さ

東海岸へ編入して感じたのは、シアトルのような落ち着いた雰囲気やスマートさがありつつも、より厳格でタフな空気感でした。歴史と知性が集まる刺激的な環境で、周囲の学生もみんな精神的に大人で真面目。自分を徹底的に鍛えるには最高のロケーションです。
ですが、ここで私を悩ませたのが強烈な「マイノリティ感」でした。
歴史的に「WASP(白人上流階級)」の構造や白人・黒人の歴史軸が根強く残る東海岸では、社会のデフォルトが白人文化で作られているのを感じます。「自分がマジョリティ(主流)の立場の人種だったら…」とアジア人であることに引け目を感じたり、目に見えない階級の壁にぶつかって落ち込むこともありました。
ここで得た成長
しかし、一度信頼関係を築くと、言葉はドライでも裏で深く助けてくれる「本物の誠実さ」があります。甘えの許されない現実を知るからこそ、「自分は何者か」というアイデンティティが強固になり、どこへ行っても揺るがない本物の強さと知性が身につきました。
南部:アウェイ感を超えた先にある「一生モノの繋がり」
では、私がまだ足を踏み入れたことのない第3の地域「南部」はどうなのでしょうか。南部に滞在していた協会スタッフに話を聞くと、そこには西や東とは全く異なる「温かく泥臭いアメリカ」がありました。
ミシシッピなどに滞在していたスタッフの方によると、アジア系が極めて少ないため、最初は「差別」ではなく「珍しい存在」として見られるアウェイ感に戸惑うこともあるそうです。
ですが、南部には「Southern Hospitality(南部のおもてなし)」と呼ばれる素晴らしい文化があります。道を歩けば気さくに声をかけられ、肝っ玉母ちゃんが家に招いて温かい〜ソウルフードを振る舞ってくれる。最初はアウェイに思えても、「西海岸の2年間で作った友達より、南部の1学期でできた友達の方が多い」と感じるほど、深く家族のような絆が生まれる場所なのだそうです。
また、ルイジアナ州に足を延ばせばヨーロッパ調の街並みやジャズが溢れ、南北戦争の歴史を超えて「家族で初めて大学に通う(First Generation)」世代が、自分の手で未来を切り開こうとする強い姿に触れられるのも南部の大きな魅力だと教えてくれました。
自分がどの「壁」に挑みたいか
西海岸で感じた「居心地の良さと表面的な浅さ」、東海岸で突きつけられた「マイノリティの壁と情の深さ」、そして南部スタッフが教えてくれた「異文化のアウェイ感」。
アメリカのどの地域に行っても、それぞれ違った「快適さ」と違った「壁」が存在します。
・西海岸の壁は、自分を強く持つ「自律心」を育ててくれる。
・東海岸の壁は、社会のリアルを知る「たくましさと知性」を育ててくれる。
・南部の壁は、人の温もりと「自分の手で人生を切り開く強さ」を教えてくれる。
大切なのは、「楽な場所を探すこと」ではなく「自分がどんな環境で、どう成長したいか」です。自分が感じたギャップや壁すらも成長の糧にできることこそが、アメリカ留学・編入の本当の醍醐味なのだと感じています。






