Karen's Room
インターン生のKarenです。
「現地で学生団体を立ち上げました!」
「大学でクラブを立ち上げました!」
日本で留学の準備をしているとき、SNSや先輩たちの話を聞いていて、誰もが一度はこう思ったことがあるはずです。
「いや、留学行く人、みんなクラブ立ち上げすぎじゃない…?」
本当に、9割くらいが何かしらの組織を立ち上げている気がする気がします。例にもれず、日本にいた頃の私も「なんでみんなそんな意識高いの?」と思っていました。
…そう、自分がその「当事者」になるまでは。
実は私も、アメリカのコミカレ(コミュニティカレッジ)にいる頃、友達と共同で「Japanese Club」を設立し、Vice President(副部長)をやっていました。
あんな風に思っていた私が、なぜこっち側に来てしまったのか。
今回は、留学界隈の「みんなクラブ作りがち現象」の裏にある、リアルな理由について話します。
結論から言うと、私たちがこぞってクラブを立ち上げるのは、意識が高いからでも、起業精神に溢れているからでもありません。
大学編入(Transfer)の書類にある「Activities(課外活動)」の欄を最強の実績で埋めるため、というすごく現実的なサバイバル戦略です。
アメリカの有名大学に編入したい人たちの間では、GPA(成績)4.0(満点)を取っている人は「普通」に沢山います。成績がみんないい中で、大学側がどこで合否を分けるかというと、「Activities(課外活動)」と「Essay(エッセイ)」の部分です。
大学側に「私は勉学だけではありません。リーダーシップもあります!」と証明できるのが、「クラブ設立」なのです。
私がJapanese Clubを作ったのも、もちろんこの「実績作り」が半分です。そしてもう半分は「他の国の文化クラブはあるのに、なんで日本だけないの?」という純粋な疑問からでした。
動機はそんな、下心みたいな感情と疑問が半々のスタートだったのですが…
ありのままの気持ちを言うと、「思っていた以上に大変すぎて、もう二度とやりたくない。」
これが私の本音です。
「クラブ設立」なんて書くと、響きはキラキラしていますが、その裏にあるのは泥臭い作業の連続です。
まず、一緒に運営してくれるOfficer(幹部)をかき集め、顧問になってくれる教授を必死に探して頭を下げます。大学側に教授の推薦状と、クラブ立ち上げの請願書を提出し、審査を待ちます。
無事に承認されてからも試練は続きます。SNSアカウントを開設し、ロゴを作り、イベントの企画書を作っては大学側にプレゼンをします。
極めつけは、大学側が主催する「クラブ維持のための全ミーティング」への強制参加です。大学側から活動資金(予算)を獲得するためのミーティングに参加し、面倒な申請書類と格闘する日々でした。

もし今、留学前のあなたが「なんでみんなクラブを作っているの?」と思っているなら、それは大正解。みんなシステムの中で生きるために必死なのです。
そしてもし、あなたがこれから留学して「実績のためにクラブでも作ろうかな」と思っているなら、全力で応援します。ただし、これだけは覚悟しておいてください。
想像の10倍はブラックな作業が待っています…。
…と、ここまで散々脅かしてしまいましたが。
あんなに泥臭くて、必死で書類と格闘して、キャパオーバーになりながら企画した初めてのイベント。当日、会場に沢山の学生が集まって、みんなが笑顔で楽しんでくれている光景を見た瞬間、これまでのすべての苦労が文字通り一瞬で吹き飛びました。
「自分がゼロから作った場所に、今こんなに人が集まって、繋がっているんだ」
その時に胸に込み上げてきた嬉しさは、編入実績の「Activities」の欄なんかよりも、ずっとずっと価値のある財産になりました。
