これからの英語教育を考える「グローバル人材育成ラボ」

Karen's Room

Chapter 6:「留学生、みんなクラブ立ち上げすぎじゃない?」の真相

Chapter 6:「留学生、みんなクラブ立ち上げすぎじゃない?」の真相

こんにちは。

インターン生のKarenです。

「現地で学生団体を立ち上げました!」
「大学でクラブを立ち上げました!」

日本で留学の準備をしているとき、SNSや先輩たちの話を聞いていて、誰もが一度はこう思ったことがあるはずです。

「いや、留学行く人、みんなクラブ立ち上げすぎじゃない…?」

本当に、9割くらいが何かしらの組織を立ち上げている気がする気がします。例にもれず、日本にいた頃の私も「なんでみんなそんな意識高いの?」と思っていました。

…そう、自分がその「当事者」になるまでは。

実は私も、アメリカのコミカレ(コミュニティカレッジ)にいる頃、友達と共同で「Japanese Club」を設立し、Vice President(副部長)をやっていました。

あんな風に思っていた私が、なぜこっち側に来てしまったのか。

今回は、留学界隈の「みんなクラブ作りがち現象」の裏にある、リアルな理由について話します。

「意識高いから」じゃない。すべては「サバイバル戦略」

結論から言うと、私たちがこぞってクラブを立ち上げるのは、意識が高いからでも、起業精神に溢れているからでもありません。

大学編入(Transfer)の書類にある「Activities(課外活動)」の欄を最強の実績で埋めるため、というすごく現実的なサバイバル戦略です。

アメリカの有名大学に編入したい人たちの間では、GPA(成績)4.0(満点)を取っている人は「普通」に沢山います。成績がみんないい中で、大学側がどこで合否を分けるかというと、「Activities(課外活動)」と「Essay(エッセイ)」の部分です。

大学側に「私は勉学だけではありません。リーダーシップもあります!」と証明できるのが、「クラブ設立」なのです。

私がJapanese Clubを作ったのも、もちろんこの「実績作り」が半分です。そしてもう半分は「他の国の文化クラブはあるのに、なんで日本だけないの?」という純粋な疑問からでした。

動機はそんな、下心みたいな感情と疑問が半々のスタートだったのですが…

「キラキラ」の裏にある、想像の10倍ブラックな現実

ありのままの気持ちを言うと、「思っていた以上に大変すぎて、もう二度とやりたくない。」
これが私の本音です。

「クラブ設立」なんて書くと、響きはキラキラしていますが、その裏にあるのは泥臭い作業の連続です。

まず、一緒に運営してくれるOfficer(幹部)をかき集め、顧問になってくれる教授を必死に探して頭を下げます。大学側に教授の推薦状と、クラブ立ち上げの請願書を提出し、審査を待ちます。

無事に承認されてからも試練は続きます。SNSアカウントを開設し、ロゴを作り、イベントの企画書を作っては大学側にプレゼンをします。
極めつけは、大学側が主催する「クラブ維持のための全ミーティング」への強制参加です。大学側から活動資金(予算)を獲得するためのミーティングに参加し、面倒な申請書類と格闘する日々でした。

私たちのクラブのロゴです!

もし今、留学前のあなたが「なんでみんなクラブを作っているの?」と思っているなら、それは大正解。みんなシステムの中で生きるために必死なのです。

そしてもし、あなたがこれから留学して「実績のためにクラブでも作ろうかな」と思っているなら、全力で応援します。ただし、これだけは覚悟しておいてください。

想像の10倍はブラックな作業が待っています…。

苦労が一瞬で吹き飛んだ、あの日の光景

…と、ここまで散々脅かしてしまいましたが。

あんなに泥臭くて、必死で書類と格闘して、キャパオーバーになりながら企画した初めてのイベント。当日、会場に沢山の学生が集まって、みんなが笑顔で楽しんでくれている光景を見た瞬間、これまでのすべての苦労が文字通り一瞬で吹き飛びました。

「自分がゼロから作った場所に、今こんなに人が集まって、繋がっているんだ」
その時に胸に込み上げてきた嬉しさは、編入実績の「Activities」の欄なんかよりも、ずっとずっと価値のある財産になりました。

これは4回目のオープンミーティング後の集合写真です! 右下が私です

この記事を書いた人

Karen

インターン生:Karen

(夏季休暇で一時帰国中。)航空管制官を志し、推薦でのMARCH進学ルートを辞退してアメリカへ留学。「日本の大学を経由するより本場へ飛び込む方が早い」と渡米し、現在アメリカの大学で目標に向かって日々奮闘中。挫折を含むリアルな海外体験談や自身の留学ストーリーに関する記事を発信中。

この記事についての情報提供は

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