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英語資格・検定・試験English exam

通訳案内士になる

通訳案内士試験で外国語が免除される試験があります。

通訳案内士になる

通訳案内士試験とは

2018年春より、通訳案内士に関する規制緩和が決定、有資格者でなくても、通訳案内業による報酬を得ることが可能になります。もともと通訳案内士とは、国家試験に合格した方だけに与えられる称号で、日本の歴史・地理・文化に精通し、それを外国語で表現できるということと同義でした。毎年1500~2000人ほどの合格者しかいない狭き門です。今回の規制緩和により、資格を持たない人でも通訳案内業を行えるようになりましたが、それでも国家試験としての価値は残り、より質の高いサービスを求める方であれば、有資格者を選ぶことでしょう。その通訳案内士試験を受験する際、外国語試験が免除になる試験があります。既に受験済みの試験であれば、即日本史や地理の勉強に着手できます。どんな試験が免除対象となるのかリストにしてみました。

外国語試験免除対象になります

通訳案内士試験の外国語試験が免除になるのは「英検」と「TOEIC®」です。英検は1級のみ、TOEIC®は、L&Rであれば840点以上、Sは150点以上、Wは160点です。一般的な基準で考えると勿論高い点数ではありますが、通訳案内士試験は国家試験、その合格率も15%程度と非常に難しいテストです。もし英検1級はTOEIC®で免除基準のスコアまであと少し、というところにいるのであれば、ぜひ免除システムを活用しましょう。公式な発表はありませんが、英検1級はおおよそTOEIC950点程度と言われています。英検1級とTOEICL&R840点であれば、TOEICL&Rを受験したほうが早く目標到達できるかもしれません。TOEIC Sの150点は、TOEIC L&Rの845点程度、TOEIC Wの160点もTOEIC L&Rの855点ほどだと言われています。どれを受験するかは最終的に個人の好みや得意分野によるかと思いますが、TOEIC L&Rは2時間のテスト、TOEIC Sは、単体での受験も可能で20分程度の受験で済みます。総合的に判断し、最も効率的に目標クリアできる試験を選択してください。

効果的な学習法とは

外国語試験免除のためには、TOEIC S > TOEIC SW(Wのみの受験は不可能なため)> TOEIC L&R >英検1級の順で検討するのをお勧めします。受験のしやすさ、点数の伸びやすさ、難易度を考慮してのことです。全ての試験に当てはまりますが、徹底的な音読トレーニングが最も効果的に、効率的に結果につながります。発音・イントネーションといった「音」に加え、多くの英語を口にすることで英語の文型が自然に身につきます。素材を慎重に選択することで、洗練された表現やより狭義な形容詞など、語彙強化にもつながります。この学習で身につけた全てが、通訳案内士試験の2次試験で活きてきます。そして晴れて合格し、通訳案内士としての活動を始めるときに、自信をもって日本を紹介できる発信力につながっていくのです。

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