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英検(実用英語技能検定)で留学

海外留学時の公式英語スコアとしても使用可能な英検。ここでは、英検の特徴と海外留学に使用する際の注意点を紹介致します。

英検(実用英語技能検定)で留学

英検(実用英語技能検定)の特徴

1963年より実施されている歴史ある他の試験にはない合格・不合格型の試験。全7級あり、受けたい級を受験できる。海外留学に使用できるのは、大学レベルで2級以上。オーストラリアの公立高校だと3級より可能。

試験構成:

1級~3級は1次試験:筆記試験及びリスニング。1次試験合格すれば2次試験のスピーキングを受験できる。2次試験は面接官との対面形式。1次・2次両方合格して初めてその級の合格、資格取得となる。

4・5級は1次試験(筆記試験及びリスニング)のみ。

試験時間及び受験料は各級により異なる。

受験機会:年3回。各都道府県、約230都市に公開会場がある。

留学に使用可能な英検級

大学学部課程入学レベル:

アメリカのコミカレでは2級A以上を要求するところが多数。

4年制大学学部課程ではどの国においても準1級以上を要求するところが多数。

オーストラリアの公立高校は学年により異なるが3級以上を認定している。

<2級Aとは>

試験自体は2級受験と変わりないが、1次試験にて75%以上の得点を取り、且つ2次試験に合格した場合、2級Aという判定が与えられる。1次試験に高い得点で合格した場合でも、2次試験に合格しないと2級自体取得とならないので注意が必要。ただし、そういった場合1次試験免除で1年以内であれば2次試験受験可能である。

英検を海外教育機関に提出する際の注意点

合格証書及び成績表は海外では公式なものと見なされない!!

2次試験まで合格すると、手元に合格証書及び成績表が届くが、これを公式スコアとして海外教育機関に提出することはできない。海外に公式スコアとして提出をする際には、「英検スコアレポート」の発行送付申込が必要であり、これは日本英語検定協会のウェブサイト、郵送もしくはEメールから申込可能である。もし仮にこのスコアレポート発行を自分宛にしたとしても、IELTSやTOEFL同様、受験者本人から海外教育機関に直接送付しても公式スコアとはみなされないため、日本英語検定協会より直接海外教育機関に送付してもらう必要がある(発行送付手数料:1通あたり2,200円)。

また、学校によってはあくまで入学審査判断材料として認定している英検級を使用するため、入学後に英語テストが免除になるというわけではない。アメリカのコミカレを始めとする殆どの学校で、入学後に英語と数学のテストは実施され、その点数次第では学部課程の授業ではなく、ESLから始めることになる場合もある。

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