企業の人材育成・雇用Manpower training
コロナウィルス感染拡大により法人向け語学研修の実施形態も大きく変化しました。コロナ前・流行後で、どのように変化しているかをお伝えし、今後の語学研修のあり方について考えていきます。
コロナにより法人向け語学研修の実施形態も大きく変化しています。企業の研修担当者より、「アフターコロナを見据え語学研修を実施したいが、コロナの不安がある中、どのように実施した方がいいでしょうか」というお問い合わせも多くいただくようになりました。コロナによって起こった語学研修の変化を紹介し、今後の語学研修のあり方について考えていきます。
コロナ前に実施されていた企業向け語学研修は、主に以下の4つの形態で実施されていました。
それぞれの特徴・コロナ流行後の動向について見ていきます。
名前のとおり、語学研修会社などが企業に講師を派遣して実施する研修になります。海外赴任者向け・海外赴任候補者向け・自己啓発向けなど、言語・研修内容に適した講師が派遣され企業内の会議室などでマンツーマンまたはグループレッスンにて実施します。コロナ流行後は、社員のテレワークや感染症対策により、ほとんどの語学研修は講師派遣型からZoomなどを利用したオンライン型の研修に移行されて実施されています。
短期間に語学力・異文化理解など習得させたい社員に対して、語学留学制度を導入している企業もあります。留学する国・学校・コースについては、目的・予算・留学者の語学力など考慮のうえ決定しています。コロナ流行後は、企業は語学留学制度を中止もしくは延期していますが、中にはオンライン留学・オンラインによる実践的なビジネス英語研修などに切り替える企業もでてきています。
英会話力向上・TOEICスコアアップなど目的・レベルに応じて、受講者がコースを選択します。中でもオンライン英会話は、場所や時間を気にせず受講できると年々受講ニーズが高まっていました。コロナ流行後も、コロナ渦で増えた在宅時間を英会話力アップにつなげようとオンライン英会話の受講ニーズは更に高まっています。
講師派遣型と同様に、英語学習法・TOEIC対策などテーマに適した講師が企業にて実施します。講師派遣型研修が3ヵ月など期間を決定して実施するのに対して、セミナーは2時間など短い時間からでも開催することができます。内容によっては、100名など一度に多数の受講生が聴講できることも特徴です。コロナ流行後も、講師派遣型同様に、オンライン形式にて移行して実施されています。
法人向け語学研修は、コロナによって急速に対面型からオンライン型に切り替わっていきました。現在では、オンライン型の語学研修が主流となっています。コロナ収束後もテレワークの浸透・IT技術の進化により、引き続きオンライン型の語学研修が主流になることが予想されます。一方で、研修目的・研修内容によっては対面型の研修が適しているケースもあります。対面型・オンライン型と実施形態の選択の幅が広がったことは、受講生に適した受講形態の語学研修を提供出来るなど、企業にとってもメリットになります。研修目的や内容によってオンライン型・対面型研修を使い分けて、語学研修を実施してみてはいかがでしょうか。