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コロナ禍における外国人留学生の進路は?まだ間に合う卒業後の進路とは?

昨年(2020年)は日本企業への就職を目指し活動をしている留学生にとって、これまでにない厳しい年となりました。採用活動停止の発表や採用プロセスの延期などが相次いで発生し、卒業後の進路が決定せず母国への帰国を決めている外国人留学生も少なくないようです。日本で多くのことを学んだ留学生が1人でも多く日本で活躍してもらうためにはどのような選択肢があるのでしょうか。

コロナ禍における外国人留学生の進路は?まだ間に合う卒業後の進路とは?

 

外国人留学生の2020年11月時点の内々定率は18.0%

株式会社マイナビが運営する、就職情報サイト『マイナビ国際派就職』によると

(https://global.mynavi.jp)は、日本国内の大学や大学院に留学をしている外国人留学生を対象とした「2021年卒外国人留学生就職モニター調査11月の活動状況」を発表しました。

この調査によると、外国人留学生の2020年11月時点の内々定率は18.0%(8月比0.2pt減)となっており、同調査「外国人留学生と国内学生の内々定率比較」では8月時点で国内学生と約60pt差が開いていることがわかります。

どのような進路の選択肢があるのか

日本で就職希望をする学生にとっては、在留資格の理解が非常に重要となってきます。

まず日本の大学・短大・専門学校を卒業した留学生が主にどのような在留資格、進路を選択しているかを把握することによって、新しい選択肢が増えるかもしれません。

日本で就職希望をする学生にとっては、在留資格の理解が非常に重要となってきます。まず日本の大学・短大・専門学校を卒業した留学生が主にどのような在留資格、進路を選択しているかを把握することによって、新しい選択肢が増えるかもしれません。

 

1.技術・人文知識・国際業務
2.特定技能(1号、2号)※2019年4月~
3.特定活動(46号)       ※2019年5月~
4.特定活動(9号)         ※就職活動

 

1.技術・人文知識・国際業務
在留期間3カ月~5年です。(更新可)大卒程度の学歴要件を満たし、専門技術職、人文科学分野の専門職に従事するための在留資格です。
在留資格「留学」から在留資格変更許可後の割合は全体の93.2%を占めています。
(参照:出入国在留管理庁 平成30年における留学生の日本企業等への就職状況)
更新の回数に制限が無いため、就労先がある限り日本で働き続けることが可能です。
現在約27万人の「技術・人文知識・国際業務」取得者が日本で生活しています。
報酬は日本人と同等額以上と定められています。

2.特定技能(1号、2号) ※2019年4月~
1号の在留期間は最長5年、2号は期間更新可能です。(建設、造船・舶用のみ)
一定の技能と日本語能力を条件に外食・介護など人手不足の業種を中心に14業種での就労を認められています。雇用は原則正職員となり報酬も日本人と同等以上、また同業種間であれば転職も認められています。
2020年9月末で8,769人のビザ取得者が日本で生活しています。
報酬は日本人と同等額以上と定められています。

3.特定活動(46号) ※2019年5月~
在留期間は最長5年(更新可)日本の大学を卒業した留学生の就職率を向上させるために増設されました。日本語能力試験で最高ランクの「N1」が必要で報酬は日本人と同等以上。現状、小売店や飲食業・ホテルでの通訳を含めた接客など訪日客対応を見込んだ業務が多くなっています。

4.特定活動(9号)         ※就職活動
留学生が卒業・修了後も引き続き就職活動を行うための在留資格です。
在留期間は、原則的に「6ヶ月」です。
その期間で就職先が決まらない場合は、卒業してから1年未満である、在留状況に問題ないという条件を満たせば、さらに在留期間が「6ヶ月」延長されます。
従って、日本で大学等を卒業して、そのまま就職活動をするには、最長1年の期間が認められていることになります。

 

状況に応じた柔軟な選択肢として 「リンゲージ日本語学校」の就職活動コース

ここまで、外国人留学生の卒業後の選択肢をご紹介してきました。
これまで多くの外国人留学生が日本企業で就職する際には、技術・人文知識・国際業務
に変更し就労していたことがわかります。
しかしながら、冒頭で記載したようにコロナ禍において企業からの内定を勝ち取ることは例年以上に難しくなっており、昨年より追加された在留資格も含め、日々変化する情報の中から正確な情報を選択することが重要といえます。

そんな中、話題になっているのが 東京・西新宿にある「リンゲージ日本語学校」が2021年4月より開設する「就活ビザで入学」コースです。
せっかく日本に留学生として来日し、大学や専門学校を卒業した後も、日本での就職活動を続ける学生を対象に新しい選択肢として、1カ月単位で通うことができる「就活ビザで入学」コースを開設しました。
「就活ビザで入学」コースでは学生の希望やスキル・経験に基づき「技術・人文知識・国際業務」での就職をめざしながら、「特定技能」ビザでの就職のサポートも受けられるようです。

コロナ禍における就職活動を支援するため教育機関と連携し説明会を開催、同時にオンラインでの相談会を通じて留学生のビジョンを明確にするなど、日本での就職を目指す学生の支援を拡大しています。講師は日本の企業でのビジネス経験があり、日本企業の文化、ビジネススキル、マナーに加えタイピングやプレゼンテーション、リサーチなどの実用的なスキルも同時に身に着けることできめ細かな外国人留学生の就職フォローを実現しています。

いかがだったでしょうか。
卒業後の進路が決定していない方への新たな選択肢として、就職に特化した
日本語学校のコースを紹介させていただきました。

リンゲージ日本語学校

https://www.linguage-japanese-school.com/

 

今後もグローバル人材育成ラボでは、外国人留学生にとって役にたつ最新情報を発信していきます。

 

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