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英検英作文問題対策

英検英作文問題の学習法を紹介します。

英検英作文問題対策

英作文問題の形式と採点

英検では3級以上に英作文問題が準備されています。英検の4技能化が進む中で、今後英作文が下位級でも課されるようになる可能性は高く、英作文の力をつけておくことは、英語学習において大切な要素となります。

英作文問題では、与えられた課題に対し、指示された語数で英作文をします。評価点は2点です。まずは英語の洗練さです。利用されている語彙の幅、文型の正確さ、論理的なアイデアを紡ぎ方など、英語としてどれだけ完成度が高いかが問われます。続いて、課題遂行能力も採点対象です。どれだけ高い英語力を持っていたとしても、「週末の過ごし方を教えてください」に対し、自分の趣味を答えてしまったら採点対象とはなりません。設問で聞かれていることに答えることが前提です。

英作文で高得点を出すために

採点対象の課題遂行能力にも関連しますが、読み手(=採点者)が混乱しない書き方をすることがまずは大切です。文型は正確で、語彙も豊富、でも、結局何が言いたいのかわからない、という英作文では残念ながら高い評価は期待できません。What(=何を言うか)とHow(=どのように言うか)を両立させなければいけないのです。「~という意見に賛成ですか、反対ですか」という設問であれば、賛成若しくは反対の理由を述べ、読み手に自分の立場を推測してもらおうと期待するのではなく、冒頭に「私は~という意見には賛成・反対です」と自分のスタンスを明らかにするのです。この一文のおかげで、採点者は安心してその後の展開を予測できるようになります。採点者は、受験者の意見を評価しているわけではありません。自分のスタンスを明らかにし、その理由を1つ、可能であれば2つを書けば恐らく合格点はもらえます。そこから、内容の精査、英語の洗練さの評価があり、加算されていきます。英作文問題では、これから自分は何を書くのか、を冒頭で明らかにする、これを徹底してください。

毎日の学習法

課題遂行能力に加え、英語の試験ですから、どのような英語が使われているかも当然評価対象となります。普段から英語で1~2文書くことを習慣にしてみてください。毎日の学習で触れたもの、リーディング素材や単語など、使ってみたいと感じたものをストックしておき、英作文をする際に取り入れてみます。トピックは何でも構いません。自分の趣味や家族、学校・仕事、週末の過ごし方、自分にとって身近なことから始めましょう。自分のことを書くときでも、主語に「I」を多用するのではなく、「My hobby」「How I spend my weekend」と、形を変えます。英語では同じ語を繰り返すのは稚拙とされるので、同じことを伝えるのでも、表現の方法を変えます。自己学習期間、充分な時間をかけられる時に様々な冒険をしておくべきです。本番では、練習でできなかったことができるはずもありません。英作文は英検における採点の比重が高いセクションです。一朝一夕に成績が伸びるパートではありません。次の受験に向けて今から準備を始めましょう。

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