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Small Talkに慣れる

Small Talkに慣れましょう

Small Talkに慣れる

Small Talkはなぜ行われるのか

スピーキングが含まれるテストを受けるとき、実際の問題に解答する前に、Small Talkが用意されていることが多くあります。Small Talkとは、本題に入る前に天気やスポーツなどの一般的な話題について話したり、もし知り合い同士であれば家族や休暇についていくつかのやり取りをしたりすることです。試験では、面接官と初めて顔を合わせて、「はい、問題をはじめましょう」というわけにはいかないので、手短にSmall Talkを行い、受験者の緊張をほぐしてから問題に入ることになっています。

ただ、受験者をリラックスさせるというのは表向きの理由で、Small Talkから既に試験は始まっていると考えておくべきです。試験官は、受験者が咄嗟の質問にどのように対応するか、わからないことがあったら、どんな反応を示すか、自分にとって身近なことについてどの程度話せるのかを見ています。Small Talkから試験官への印象作りは始まっていると言って過言ではありません。Small Talkに慣れ、高得点を得やすい状態で問題に臨みましょう。

Small Talkで聞かれること

Small Talkで聞かれるのは、受験者にとって身近な話題です。語学習得には”Here and Now”と“There and There”という考え方があり、後者は前者より聞いたり、話したりが難しいと考えられています。確かに自分にとって”Here and Now”な話題、趣味や仕事・学校での専攻であればなんとか会話を成立させることができても、”There and There”、自分にとって関係のない話や抽象的な話題はなかなか続かないものです。趣味や仕事・学校での専攻、休日の過ごし方など、Small Talkで決まって聞かれるだろう話題をリストアップし、それについて話せるよう、何文か準備しておくと良いかもしれません。

Small Talkの練習法

Small Talkは本題に入る前の雑談です。踏み込んだ話はしないし、感情や思考といった抽象的な話題でもありません。日本語でも無意識にかわしている雑談です。毎日友人や家族とどんな話をしているのか思い出して、そのいくつかを書留めておきましょう。「あなたの乗る電車は遅れることがあるの?」「週末の予定は?」「昨日の野球の試合見た?」こういったやり取りをまずは日本語で書き出し、それを英語にします。毎日1~2文の準備をすれば、1ヶ月で50前後の作文をしたことになります。こういった日頃の備えが試験日に大きな力となり、自信をもってSmall Talkに臨むことができるようになります。同じ英語力であっても、試験官が高得点をつけるのは、堂々と話す受験者です。次の試験に向け、是非Small Talkの貯蓄を始めましょう。

 

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