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BULATS受験がオンライン一本化されます

BULATSが対面からオンラインへと変更されました。

BULATS受験がオンライン一本化されます

BULATSとは

BULATSは”Business Language Testing Service”の名が示すとおり、ビジネスシーンにおける英語運用能力を試すテストです。ケンブリッジ大学の一部である英語検定機構と日本英語協会が日本の市場に合わせた形で開発され、2004年から実施されてきました。一般的な英語能力を測る実用英語検定同様、「読む」「聞く」「話す」「書く」のスキルが問われます。

2018年3月をもって対面式のテストは廃止、オンライン受験へと変更になります。試験内容や評価に変更はありませんが、オンラインでの受験では、Reading & Listeningにおいて、”Computer Adaptive Test”という出題形式が採用されています。受験者の解答パターンにより、出題される問題の難易度が変わります。そのため、対面式のペーパーテストでは110分かかっていたこのセクションが、オンライン受験では、60~85分にまで短縮できるというメリットがあります。

Speaking及びWritingの結果判明までは10日かかりますが、Reading & Listeningでは受験後即画面上で評価(0~100点)とCEFRレベルを確認することができます。

他のテストと比較しても結果判明までの時間が短く済むので、急に英語力を証明する必要があるときなど、利用価値は高いはずです。

BULATSテスト内容

試験はListening、Reading & Language Knowledge、Writing、Speakingの4セクションに分かれています。特筆すべきはWriting、Speakingの発信型タスクです。実際のビジネスシーンで起こりえるようなシチュエーションで、問題解決策を示したり、受け取ったEmailに返信したりといった多角的に課題に取組むことが求められます。

BULATS公式サイトにあるWritingサンプル問題には、「あなたの会社でどのような研修を実施すべきかレポートをまとめる」とあります。ここに一般的な英語試験との違いがあると言えるでしょう。これまでの経験やビジネスパーソンとしての常識、想像力を駆使してこういった課題に取組みます。”BULATS”という試験名にBusinessはあっても、Englishが含まれていない理由が理解できるはずです。

BULATS対策

BULATSが試しているのがビジネスシーンでの英語運用能力であり、英語の知識ではないということから、所謂試験対策は難しいでしょう。一方で、実際のビジネスシーンを模したシチュエーションでの課題が出題されるという性質を鑑みて、今日本語でこなしている業務を英語でできるのか、と常に自問し、できない、わからないことがあればその場で解決する癖をつけることが、BULATSでのより良いパフォーマンスにつながっていくはずです。同時に、ビジネス英語とは決して大げさなものでも、難しいものでもなく「正確に情報をやり取りすること」、「相手と良い関係を気づくための気遣いを見せること」だと理解しておけば、自ずと文法の知識や定着し、表現の幅が広がります。こういった英語の伸びは他のセクションにも益をもたらすでしょう。

受験がオンラインに一本化され、利便性が増します。是非繰り返し受験し、総合的な英語運用能力を高めていってください。