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リーディング問題対策

リーディング問題の解き方を理解し、正答率アップを目指しましょう。

リーディング問題対策

速読スキルを復習する。

英語を学習する上で、読むという行為は、訳すとは異なることは既にお伝えしたとおりです。自分が読まなければいけない文書の大意を取るSkimmingと、その中から詳細情報を探し出すScanning、この2つのスキルを活用し、読むのではなく、意味を取る、その過程の中で、自分に取って不要な箇所には目を動かさない、これが英語学習におけるリーディングの基本です。日本語では日常的に行っている作業のはずですが、英語になると全て読んで、訳して、理解しなければいけない、と感じてしまう方が多いのは、日本における英語教育の歪みかもしれません。クッキーのレシピを検索するのに、レシピ本のマフィン、パウンドケーキ、ホットケーキのページは飛ばすはずです。次に、ココアパウダーを使いたいと思っているなら、レシピの中にココアパウダーがないものは見ないし、20枚程度作りたいのに、業務量の500枚分のレシピも確認しません。英語でもこのような情報の取捨選択ができるようになること、それがリーディング問題正答率アップの第一歩です。試験という限られた時間の中で自分にとって必要な情報を見極める力をまずはつけていきましょう。

曖昧の許容に慣れる

英語を学習すると、未習語彙には必ず遭遇します。日本語でも、四字熟語や読み方の難しい漢字など、全て理解しているとは言えないでしょう。英語の試験には未習語彙があるのは当然だと理解し、そういった語に出会ったときにどう振舞うべきか、普段から考えておくべきです。”He ate the opuscullataus and smiled because it was the sweetest fruit he had ever tasted.” “She seemed quite aweupsedepressant at the news and started crying hysterically.” ここでは実際には存在しない単語2つを伝った例文を紹介します。それぞれの単語の意味を取ることは不可能ですが、前後の文脈から、これがプラスのイメージなのか、マイナスのイメージなのか(文脈によっては大きいのか、小さいのか、前に進むのか、後ろに進むのか)程度の意味を取ることはできます。”sweetest fruit he had ever tasted”とあるので、” opuscullataus”はフルーツで、しかも、自然と笑みがこぼれるくらい甘くおいしいのでしょう。例えば桃、メロンのようなフルーツでしょうか。” aweupsedepressant”の後に、”crying hysterically”とあるので、そのニュースを聞いた彼女は、狼狽し、悲しみに打ちひしがれたのでしょう。事故なのか事件なのか、彼女にとってそれはショックな内容だったと推測できます。このように、単語そのものの意味がわからなかったとしても、前後の文脈から、「~ぽいもの」「~らしい表現」程度は把握できます。単語の意味がわからないと焦ったり、先に進めないと心配したり、そんな時こそ曖昧の許容を身につけてください。「~ぽい」程度の理解でも正解できる問題はあるのです。”Did he like opuscullataus”という問いがあったら、迷わずYESを選択できます。これはその単語がプラスのイメージを持っているから、程度の情報でも正解できる問題だからです。こういった曖昧の許容に慣れることこそが、リーディング問題正答率アップの秘訣です。

文法ではなく文型を正しく理解する。

リーディング問題を難しくしている理由として、文法の知識不足を挙げる方がいますが、受験時に必要なのは、文法の知識というよりも、文型の理解です。文型とは、主語、動詞、目的語を正しく理解することで、その文章がどう作られているかを説明する力とは全く異なるものです。”He ate the opuscullataus and smiled because it was the sweetest fruit he had ever tasted.”このように長い文章を見たとき、まず「誰が」「何をしたのか」を考えます。”He ate”、”…and (he) smiled…” とあるので彼が「食べた」「笑みをこぼした」という事実に気づくことができれば充分です。残りの情報は、この2つの行動を補足する内容であり、文章の本質を大きく変えるものではないのです。“She seemed quite aweupsedepressant at the news and started crying hysterically.”この文章も同様に「誰が」「何をしたのか」考えます。彼女が「~のように見えた」「泣いた」という事実を確認してください。「~のように見えた」については、「どのように」という情報も必要になります。これが最初の文章との違いですが、考え方は同じ、「誰が」「何をした」を文中から瞬時に把握することで、残りの補足情報を理解する必要があるのかないのかの判断ができ、時間の節約になります。曖昧の許容に慣れ、文章の本質を探る、この2点を意識することで、リーディング問題で正答率アップが期待できるでしょう。

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