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TOEIC Part2対策

TOEIC Part2の学習法を紹介します。

TOEIC Part2対策

TOEIC Part2は苦手ですか。

TOEICには7のパートが用意されていますが、Part2を最も苦手なパートとして挙げる方が多くいます。日本人にとって頼りたい視覚情報が一切なく、短い文のやり取りのため、聞き漏らした語が複数になると解答できなくなってしまうからです。「今日の会議はどこ?」に対し、「3階の中会議室です。」「13時からです。」「営業部です。」の3つの選択肢がありますが、ここで「どこ?」を聞き取ることができなければ、不正解の選択肢であっても、文脈が「会議」であるためにどれも正解のような気がしてしまいます。特に「Where」と「When」は冒頭に来る上に、音が似ているので、聞き取る準備が出来ている状態で正確に聞き取ることが求められます。これが25問も続くPart2、気を抜くことは一切できませんし、ひとつ前の問題を引きずり悩んでしまうことで、解答のリズムが崩れてしまうこともあります。ほかのパートのように視覚情報や背景知識もなく、どんなやり取りが飛び出すのかわからない、という不安定感も苦手意識を更に強めるのかもしれません。

書店に行けば、所謂「対策」を紹介する書籍がたくさん売られていますが、Part2に対策は存在しません。テクニックを身につけたところで、次のテストでそれが通用するとは限らず、結果英語力もつかない、TOEICのスコアも伸びないという停滞期を迎えることになります。

リズムと日本語にない音を克服する。

Part2に対策はないと断言してしまいましたが、学習法は存在します。①質問(時に平叙文)の内容理解をし、②適切なやり取りが完成するような応答を考え、③それを3の選択肢の中から選ぶ、と3つのステージに分け、それぞれのトレーニングを積み重ねます。大切なのは、テキストの問題を正解できるようになることではなく、どんな問題が出題されても、自分がしなければいけないこと、即ち上記①から③のステップを踏めるようになることです。

Part2が苦手だという人の多くは、何が言われたのかわからない、早すぎて聞き取れないと言います。が、TOEICのスピーカーは決して早口ではありません。ナチュラルスピードと呼ばれる、社会人にとってふさわしいスピードで話しているに過ぎません。

聞き取れない理由は、英語独特のリズムと日本語にない音を自分が再生できていないことにあります。「言えないものは聞き取れない」ということは科学的にも証明されています。Part2の素材を利用し、音源と全く同じように再生できるようになるまで繰り返し声に出して音読します。

質問文の聞き取りができるようになったら、次に「自分だったらどのように応答するか」を考えます。このステージでは思考力を強化するので、日本語でも構いません。「今日の会議はどこですか?」という問いに対し、普段自分がどのように答えているのかを思い出します。「会議?何の会議ですか?」「その会議ならキャンセルされましたよ。」「後で連絡が来るそうです」と、場所だからと言って場所で答えないことに気がつくはずです。このようにできるだけ多くの応答を自分なりに考えることで、出題者の思考を超えることができるようになり、Part2での守備範囲が格段に広がります。

このような学習法は即効性のある対策ではありませんが、確実に英語力をつけてくれるし、何より、どんな問題が出題されても対処できるTOEIC力もついていきます。遠回りに見える学習法が実は最も効果的で効率的なのです。

Part2を利用して英会話力をつけていく。

Part2はオフィスでの日常を切り取った会話集と考えることができます。「今日の会議はどこですか?」「すみません、キャンセルになったとお伝えしていませんでしたね。」のように、オフィスで恐らく耳にするであろう会話が繰り返されます。TOEICの世界はビジネスパーソンにとってのユートピア、誰もが相手を思いやる発言をする理想郷です。Part2の問いかけと正解である応答をぜひセットで覚えてしまいましょう。そして、同様の質問をされた時に、機転の利いた、そして相手を思いやる返しを自分の中にたくさん持っていれば、きっと会話上手になれるはずです。学習を通じてコミュニケーション能力を磨く、TOEICをツールとして考えればこれまでよりも前向きに学習にも取組めるようになると信じています。

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