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TOEIC®受験対策

TOEIC®受験の前に知っておきたいTOEIC®の仕組みと学習法を紹介します。

TOEIC®受験対策

TOEIC®は何を測っているのか

ビジネス英語試験の代名詞ともなったTOEIC®は、リスニングセクション100、リーディングセクション100の合計200問のテストです。2つのセクションが更に複数パートに分かれ、合計2時間で7の異なる出題タイプと向き合います。

一般的にビジネス向きとして認知されているTOEIC®ですが、問題作成者は受験者の何を試しているのかを考えたことがあるでしょうか。

実は、TOEIC®は英語のテストではなく「ビジネスセンス検定試験」であり、あなたがどんなビジネスパーソンなのかを測るためのテストとなっています。「Part7でいつも時間が足りなくなる」とこぼす人も少なくありませんが、2時間で200問というルールは全員同じですし、事前に知らされています。2時間をどのように使うのか、タイムマネージメントや戦略が必要なのは仕事と同じですね。TOEIC®は英語だけのテストではない、一度考え方をリセットして改めて学習を始めましょう。

TOEIC®に効果的な学習法

TOEIC®は英語の知識のテストではなく、運用能力のテストです。和訳や文法を説明させる問題は登場しません。全て「文脈の中で正しく英語を使う」という観点で問題は作成されています。従って、大量の問題を解いて、解説を読むという学習は非効率的です。これでは英語の使い方が身につかないからです。

テキストの音源を繰り返し声に出す音読トレーニングこそが、実は最も効率が良く効果的です。視覚と聴覚を使い繰り返し音読することで文型を感覚でつかみ、同時に単語は綴りと音と意味を覚えるなど、多角的に学習することができます。一見遠回りのような地味な学習法ですが、淡々と繰り返すことこそが最終的にスコアを伸ばすことにつながります。

音読トレーニングを始めましょう。

TOEIC®申し込み締め切りから受験まで6週間あり、この期間をどう過ごすかがスコアアップの鍵となります。他のテストと比較しても、TOEIC®はリスニングの占める割合が圧倒的に高いテストなのでリスニングの克服によって、点数がぐっと伸びる事が期待できます。

まずは今学習しているテキストの音声で音読トレーニングを行いましょう。「ミーティング」とカタカナ英語で話していると、英語の「meeting」が聞こえてきても同じものだとリンクしないため、このような一般的な英語であっても聞き取ることができなくなってしまうのです。TOEIC®では視覚情報が一切ないパートもありますから、どれだけ聞き取れるかがスコアに大きく影響します。正しい発音、リズムで声を出すトレーニングを今日から始めましょう。

語彙強化は大きなリターンが期待できる

TOEIC®では出題された単語を知っているか否かで得点が大きく変わってしまいます。設問に知らない単語があれば、正解できたはずの問題も落としてしまいますし、逆に単語の意味さえ捉えることができれば、文章やパラグラフの大意を取ることが可能になります。たった一つの単語でスコアが5点10点と変わってくることもあります。TOEIC®では大意だけを問う問題も複数存在しますから、語彙強化は学習した時間・エネルギーに対してのリターンが大きい勉強法といえます。

TOEIC®にはビジネスパーソンの平均的な一日しか出題されません。メールを書く、有給を申請する、備品を購入する、会議室を予約する、こういった頻出語をリストにしておきましょう。学術的な語、専門用語は出題されない、出題範囲が限定されるTOEIC® だからこそ語彙リストが大きな価値を持ってくるのです。

問題集は1冊で充分、繰り返し使うと◎

受験の日までにテキストを新たに購入する必要はありません。大切なのは what、何を使うかではなく、how much、そのテキストでどれだけの学習をするか、です。まず時間を測って一度問題を解いてみましょう。一度目は採点だけにして、解答解説は読まないでください。

続いて、リスニングセクションであれば徹底的な音読トレーニング、リーディングセクションでは、未習語彙のリストアップと問題文の精読を行います。なぜ間違えたのかを理解するのです。

最後に時間を測って同じテストで再チャレンジしてください。既に復習済みの問題ばかりですから、今の実力の一番のパフォーマンスができるはずです。この感覚を覚えておいて本番に臨みましょう。自分の実力は自分が思っているところより、ずっとずっと高いところにあります。それを引き出すのがテスト前の学習なのです。

TOEIC®スコアの意味すること

TOEIC®で高いスコアが取得できると、英語力が伸びた気がしますが、必ずしもそうとは言えません。その一方で、英語力がつけば必ずTOEICスコアは伸びます。TOEIC®はビジネスセンス検定試験ですから、スコアが上がっても、実力、中身が伴っていなければ、そこに価値はないのです。スコアアップが唯一の目的、大量の過去問解答だけの学習はもう終わりです。同じ1時間であれば、身となり、力となる学習を、同じ50点の伸びであれば、自分でも手ごたえを感じられる学習をしましょう。

語学習得にはモチベーションと時間、そして正しい学習法が必要だと言われています。もしかしたらスコア停滞の原因は、誤った学習法にあるのかもしれません。まずは一回15分の音読トレーニングから始めてください。半年後にはリスニングそしてスピーキングに劇的な変化が訪れるはずです。リスニングが50%を占めるTOEIC®だからこそ、効果的、効率的な学習法を理解することが大切なのです。

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