企業の人材育成・雇用Manpower training
近年、留学生専門の就活塾や留学生向けの就活サポートコースも出てきています。 「どうしても行きたい企業がある」、「新卒1社目を間違えたくない」から就活塾に興味があるという人は少なくないと思いますので、留学生向けのコース内容と価格、メリットとデメリットなどについてお伝えします。
就活塾、内定塾、就職予備校、就活スクール、就活カフェ…あなたは、これらの言葉を見たことはありませんか。
「就活塾」とは、就職活動支援塾のこと。就活中、あるいは就活を控えた人(主に学生)に対して就職支援サービスを提供するビジネスのことを指します。
ここでいう「就活塾」は有償のもので、各公共団体が提供している無料のセミナーなどは含まれていないのでご了承ください。
そういった「就活塾」は併せて100社前後が運営しており、就活塾専門のポータルサイトまで出てきて、「ブラック就活塾」、「詐欺就活塾」と呼ばれる企業も出てくるほどでした。近年、留学生専門の就活塾や留学生向けの就活サポートコースも出てきています。
就活塾の相場として、20万前後が多いでしょう。
初めて見る方にとっては、「高い!」と思う方は多いでしょう。でも実際に受験の時の塾代と比べたら、正直きちんと指導や講義がなされていている場合、妥当な金額だと思います。たまに、授業料が100万円を超えるところもありますが、提供されている授業内容、個人指導、保証内容が違う可能性もありますので、一概には判断しないほうがいいでしょう。
相場付近(20万円前後)の就活塾では、一般的に下記のような指導が行われています。
・業界、企業分析の仕方
・エントリーシートの書き方、添削
・自己分析、自己PRの仕方
・グループディスカッション対策
・面接対策
・基本のビジネスマナー、身だしなみ
また、塾によって、「内定保障」も提供されています。
どういうことかというと、ある期間塾に通い、規定の授業等を受けていながら1社も内定をもらえなかった場合、企業の規定により返金など補償をされる制度です。
*企業(塾/予備校)によって条件、補償が違う可能性がございます。詳しくは、各企業のホームページをご確認ください。
就活塾に通うと、本当に入りたい企業の内定が取れるのか。就活塾に通うメリット、デメリットを一通り整理しました。
・早期から就活の準備に取り掛かれること
早い段階から準備をすることは、就活を乗り切るための大事なポイントです。就活塾は大体1年間のコースなので、4年生の夏に就活を終えたい場合は遅くても3年生の夏から準備を始めたほうが良いでしょう。就活広報活動解禁(3年生の3月)の時からバタバタして準備し始めるより余裕を持つこともでき、気軽に就活に取り組むことができるでしょう。
・短期で就活のノウハウをたくさん学べること
多くの就活塾では、講師の経験に加え、今までの先輩たちが内定を取ってきたノウハウが残っており、その中で自分の志望業界(企業)に合ったものを効率的に学ぶことができます。筆記試験の過去問、面接の雰囲気など、経験者でしかわからない情報が多く、肌で感じてきた人から教えてもらえるメリットは大きいと思います。
・グループディスカッション、面接の練習を繰り返せること
多くの学生は、エントリーシートと筆記試験は通るものの、面接で挫折をします。いくら成績が良くても、資格を持っていても、グループディスカッションや面接のときにはうまくアピールできなければ通ることは難しいでしょう。
面接に関しては、特に練習が必要なものです。普通の就活生の場合、志望度の低い企業を練習に思うことも多いのですが、交通費やエントリーシートなど選考の準備に充てる時間がかなり負担になると思います。就活塾では、第一志望の業界や企業に本当にあった面接を模擬してくれたり、何度でも練習に付き合ってくれたりしますので、効率的に面接スキルを磨くことができます。
・挫折をするときにともに乗り越えようとしてくれること
就活では、一発でうまく行ける人は少なからずいますが、大体の方はなんらかの失敗を市、挫折をします。挫折をすると、プレッシャーを感じることも多いですし、友達や親にも言いにくいことが多いでしょう。就活塾に通う場合は、先生と一緒に分析することもできるので教訓を次に生かすこともできます。
・同じ時期に就活をする仲間に出会えること
自分で就活を行うとしても、情報交換ができるのは高校や大学の同期、アルバイト先の友達などに限られることが多いです。就活塾では、違う大学に在籍し、違う考え方を持つ人に会うことができ、見聞を広げることもできますし、情報交換もできます。就活塾に通う学生は能力と意識ともに高い方が多く、指導を受け結果一流企業に就職することも多いので、社会人になってからの人脈にも生かせることが多いのです。
・お金がかかること
就活塾に通う費用は、大体20万円/年ほどですが、ただでさえ交通費などがかかりますし、就活の時期でしたらアルバイトの時間も減らさないといけないのでお金の面で支障が出ることを恐れる方が多いと思います。
塾によって、早期申込のタイミングなどに割引が効くことがありますので、興味があれば気になる塾のホームページを定期的にチェックすれば良いでしょう。
・塾の選別が難しいこと
前述のとおり、就活ビジネスに参入している企業が多くなってきており、そのうち自治体から是正勧告を受けた悪徳業者もいるので、「就活塾に通ってみよう」と思っていても、どう選ぶかわからない学生が多くいらっしゃると思います。
解決方法として、まず候補を興味のある塾3社~5社ほどに絞り、無料カウンセリングなどでそれぞれ訪問するのが良いでしょう。万が一その場で契約を迫られる悪徳業者に会った場合でも、冷静に対処し、契約書などにサインをしないようにしましょう。
100社近くある就活塾の中で、数少ないですが留学生専門の塾も、留学生向けのコースが用意されている塾もあります。
どのような塾があるのか、それぞれどのような特徴があるのか見ていきましょう。
中国人留学生向けの就活塾です。スカイプによる遠隔授業が主で、日本の地方にいる学生でも、中国にいる学生でも受講できます。講師として、日本人、中国人の人材コンサルタントの方を両方抱えております。
日本国内の新卒就活だけでなく、中国国内で行われている日本での就職を仲介するイベントやサービス(リクルート社「ワークインジャパン」など)にも対応しており、現在中国国内から受講している学生が4割前後いるそうです。
また、大きな特徴として、受講料が相場より大幅に安く、税込み78,000円となっております。遠隔ではありますが、先生とのマンツーマン授業が多いので、がっつりコミュニケーションをとって、少しずつ理想の内定へ近づけるようにサポートしてくれます。
こちらも、中国人留学生向けの就活塾になります。14回の動画講義が用意されており、講師からマンツーマンで指導を受けることもできます。
授業料に関しては高めの32.4万円(税込み)ですが、日本語能力試験N1、N2の合格者、あるいは日本の大学か専門学校を卒業(見込み)の学生、入塾する前に志翔塾の授業を受けたことのある学生などに対しそれぞれ減免があり、大学生の場合大体20万円前後までは減額できるでしょう。また、塾に入ってから3か月以内で内定獲得できた学生に対しても奨励金が与えられます。他の企業とのパイプも太いので、時には塾内で説明会や面接会が行われることもあるそうです。
日本人の就活生にとってもかなり有名な大手就職予備校です。大手の中でも、低めの価格設定と安心なアフターフォローが評判です。また、東京、大阪に校舎を構えており、そのほかのエリアの学生、あるいは通学が難しい学生は「通信」コースを選ぶこともでき、「通信」コースの学生でも東京や大阪に来る時には「通学」コースと同じ授業に出ることもできます。そんな内定ラボでは、日本人の海外留学生、現在日本にいる外国人留学生向けにもコースを開設しています。
通学コースの授業料は相場より低めの12.744万円(税込み)で、月初などにはキャンペーンがあり10.584万円(税込み)になることもありますのでお得といえるでしょう。