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有力な世界大学ランキングを紹介

世界において、海外の大学に進学する留学生の数が急増を続けています。ただ、世界には何万校もの大学があり、その全てを各学生が調べるわけにはいきません。そこで21世紀に入って一般的に使われるようになったのが、世界大学ランキングです。

有力な世界大学ランキングを紹介

世界大学ランキングとは?

世界大学ランキングは、その名の通り世界中の大学を、一定の指標を使ってランキング化するものです。現在では様々な世界大学ランキングが考案され、公開されており、情報技術やデータの信頼性等の向上により改善も進んでいます。世界の大学総合ランキングはもちろん、ヨーロッパやアジアなど各地域別、科学や人文学など分野別、アメリカや日本など各国別など、様々な観点でのランキングが作成されています。

世界大学ランキングと日本の大学

例えば、東京大学と慶應義塾大学は、世界大学ランキングにおいてどのように評価されているでしょうか。

東京大学

  • 世界第39位(Times Higher Education 2016-2017)
  • 世界第28位(QS 2018)
  • 世界第24位(ARWU2017)
  • 世界第13位(CWUR2016)

慶應義塾大学

  • 世界第601~800位(Times Higher Education 2016-2017)
  • 世界第192位(QS 2018)
  • 世界第301~400位(ARWU2017)
  • 世界第20位(CWUR2016)

東京大学はどのランキングでも概ね世界のトップ40以内に入っていますが、慶應義塾大学は世界第20位~800位の間と、大変な振れ幅があります。各世界大学ランキングは、それぞれ独自の手法によってランキングを作成しているため、ランキングに何を求めているのかによって、どのランキングを重視すべきなのか、重視すべきでないのかが異なってきます。

有力な世界大学ランキングを紹介

それでは、現在有力な世界大学ランキングをご紹介します。これらは、英語で書かれてはいますが、Google検索で気軽に参照できるものです。なお、同じ団体によるランキングであっても、年度毎にランキング手法が変更となることがあるため、正確には各ランキングのランキング手法(Methodology)をご確認ください。

Times Higher Education

ほとんど研究関連の業績評価が対象となっていますが、一部教育面の評価や国際性も対象となっています。

QS

Times Higher Educationと同じく研究面を重視していますが、産業界からの評判を若干重視したランキングとなっています。

ARWU

科学研究分野のうち、ノーベル賞受賞など世界最高水準の研究業績を挙げたスタッフを抱える大学を評価するシンプルなランキングとなっています。

CWUR

Times Higher EducationやQSのランキングから、国際性の評価や大学提出のデータ、アンケート結果などの主観的なデータを省き、世界の大企業のCEO輩出数を加味したランキングとなっています。上記3ランキングよりも、世界規模というよりは各国ローカルで存在感のある大学が評価される傾向にあります。

なお、どのランキングも科学分野での研究業績がもっとも評価される傾向にあります。ビジネス系や人文学などの分野で評価される大学や、ビジネスマンなど産業界で活躍する人材を多数輩出する大学の検討などには、世界大学ランキングはほとんど役に立ちませんので、注意が必要です。

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