留学の新常識Study abroad
英語学習や異文化体験には、若いときの方が良いという声もありますが、海外留学するべき年齢や適齢期はあるのでしょうか?そもそも、海外留学できる歳に制限はあるのでしょうか?敷居の高かった海外留学も、今では幼児からシニアまで、幅広い年齢層の方が参加しています。海外留学はいつでも適齢期、と言えるほど、各年齢層に向けて様々なプログラムがあります。
幼児や小学生低学年の場合ですと、まじめな英語学習は難しく、親子で一緒にお遊び+αの親子留学が一般的です。親子でスケジュールが合う夏などの期間に、数日から1ヶ月程度などの期間で英語を学びます。
小学生高学年でも、親子留学は可能ですが、小学生高学年から中学生にかけて、サマースクールやサマーキャンプと呼ばれる形の留学を利用する人がメインとなってきます。サマースクール/サマーキャンプでは、夏休みの期間を利用して生徒が参加できるように、1週間~2ヶ月程度の短期間でプログラムが組まれており、世界各国から集まる子供たちや、現地ローカルの子供たちと学習や生活をともにします。
中学生や高校生では、サマースクール/サマーキャンプといった短期間のプログラムよりも、長期間で本格的な海外留学スタイルである正規留学や交換留学といった半年、1年、数年単位での留学が多くなります。経済的に裕福な家庭の子息が中心で、キャンパス内で寮生活をする寮制ボーディングスクールへの留学や、1年などの一定期間に公立学校で地元学生とともに学び、主にボランティアファミリー先でホームステイをする、交換留学制度などがあります。
また、基本的に年齢を問わず、期間もかなり柔軟に決められる英語教師宅でホームステイをするティーチャーズホームステイも、短期間で密度の濃い英語学習や異文化体験ができることで、利用されています。
日本でも近年、海外留学の低年齢化が進み、こうしたジュニア留学をする子供たちが増加しています。
日本の大学生は引き続き海外留学に積極的ですが、日本の大学も政府主導の国際化推進に巻き込まれています。従来の海外留学に限らず、多くの大学で海外留学プログラムが導入されています。また、アメリカなど世界の大学に進学する学生も多く、近年ではマレーシアなど開発途上国の大学も人気が伸びています。
若手社会人による海外留学は、自費による留学に加えて、就職先企業がスポンサーとなる企業派遣の留学が増えています。男性の場合は経営学修士(MBA)など学位取得目的の本格的な留学が多く、女性の場合は主婦業の合間にリフレッシュも兼ねての留学など、留学パターンにバリエーションがあるように見受けられます。
海外留学の低年齢化だけでなく、高齢化も進んでおり、元気なシニアが海外留学をしています。一部の語学学校は中高年社会人やシニア限定のプログラムを用意しており、多国籍で同年代のシニアと出会う良い機会にもなります。バケーションでリフレッシュも兼ねてのフィリピン・セブ島英語留学も、シニアに定着しています。