授業料無料で生活も豊かなノルウェー留学

公立大学の授業料は無料

ノルウェーでは、ほとんどの大学は公立大学ですが、ノルウェーの公立大学は原則として授業料が無料です。ノルウェーの質の高い高等教育を、なんと授業料は無料で受けることができます。

お隣のスウェーデンは、留学生ですと授業料だけで年間100万円以上かかりますので、ノルウェーの大学ですと留学生でも年間100万円以上の奨学金が保証されているかのようなものです。（ただし、スウェーデンも元々は留学生でも授業料が無料でしたから、ノルウェーも今後授業料の徴収を始める可能性がないわけではありません。）

これは、総留学費用が無料になるというわけではありません。ノルウェーは世界でもっとも経済的に豊かな国の1つであり、生活水準が極めて高い一方で、日々の生活費は通常、日本よりも数段高くなります。

日本と違って外食でかかる費用は極めて高く、日本の感覚で1食500～800円の食事が、1食当たり2,000～3,000円ほどになります。一方、自炊であれば日本より安くすることも十分可能なので、留学生を含めほとんどの学生は日々自炊をして生活します。

アメリカの名門大学ですと、通常は年間800万円以上の費用がかかります。一方、ノルウェーでは、オスロ大学などのような世界的な名門大学でも授業が無料で、留学総費用は年間200万円程度で十分通学可能です。

ノルウェーの大学への入学方法

ノルウェーの大学に入学するには、大学に出願する必要がありますが、以下のような出願条件や入学条件があります。

ノルウェーの高校卒業試験と同等の中等教育を修了していること

これは基本的に、日本の高校卒業＋1年間のファウンデーションコース修了または大学1年目の修了を意味します。日本の高校を卒業してそのままノルウェーの大学を目指すのであれば、どこかの国のファウンデーションコースなどを修了してからノルウェーの大学の正規課程に入学するか、日本などの大学で1年以上学んでからノルウェーの大学に編入することになります。

高校の学業成績

ノルウェーの大学に留学生として入学するには、通常はこれまでの学業成績がもっとも重要です。日頃良い成績を維持しましょう。

ノルウェー語

大学院レベルでは、英語のみで開講されるコースもありますが、学部課程レベルでは英語だけで開講されるコースはありません。ノルウェー語のスキルがないと、正規の学部課程の授業を履修することができません。ノルウェー語のスキルが足りない人は、条件付き合格をし、まずノルウェー語のコースに入学して、十分なノルウェー語のスキルが身に付いたと認められてから学部課程の履修を始めることになります。

なお、ノルウェー語といっても、公式言語としては2つあるため、大きな差はないにしても2つの言語を勉強する必要があります。

ノルウェーの大学紹介

ノルウェーには、研究型大学、専門型大学、地域型大学の3つがあります。

• 研究型大学（University）

博士課程まで持つ大学です。オスロ大学、ベルゲン大学、ノルウェー科学技術大学、ノルウェー生命科学大学、トロムソ大学など、世界大学ランキングの上位に占める大学は、いずれも研究活動が活発な大学です。

• 専門型大学（Specialized University）

専門に特化した大学です。一部の専門しか持たないため規模は小さいですが、ノルウェー経済大学などの名門大学があります。

• 地域型大学（University College）

地域型大学は、大学周辺の地域住民向けに大学教育を行っています。ヨーロッパで最大のビジネススクールの1つであるBIノルウェービジネススクールなどがあります。