海外留学と就職活動

海外留学後に日本国内で就職したい場合

日本国内で就職する場合には、グローバル人材採用向けの就職活動と、日本国内の大学生向けの就職活動の2つに分けられます。

グローバル人材採用向けの就職活動としては、フォーラム型の就職活動と、個別企業型の就職活動があります。

グローバル人材を求める企業と留学中の学生が一堂に会して、説明会・面接・会食等を行うのが、フォーラム型です。この場合、一定の期間中に例えば東京ビッグサイトなどにて、短期間ながらも一気に選考が進み、うまくいけば内定獲得までが可能です。大学の低学年の学生の場合だと、フォーラムの開催側のインターンや、各企業のサマーインターンシップの機会を獲得することもできます。フォーラム型で有名なのが、ボストンキャリアフォーラムを筆頭とするキャリアフォーラム、マイナビ国際派就職EXPO、トップキャリアなどがあります。

個別企業型の場合、キャリアフォーラムのように一気に各企業を回るのではなく、個別の企業にアプローチをします。各企業と連絡を取り、選考を進めていきます。各企業のウェブサイト等から、個別に連絡を取っていくこともできますが、リクルートの場合は、グローバル人材を採用したい企業と、学生との間をマッチングするサポートをしています。

海外留学経験のある日本国内の大学生向けの就職活動

日本の大学を卒業する人向けの就職活動は、日本でお馴染みです。海外留学の期間が短い人は、基本的にこのパターンでの就職活動を進めることになるでしょう。大学や大学の先輩が、各企業とのコネクションを持つケースも多いですし、リクナビ、マイナビ、キャリタスなどの就職活動系のウェブサイトを使って就職活動を進めることが通常です。

海外留学後に海外で就職したい場合

日本ではなく、海外に就職を希望する人もたくさんいます。この場合、基本的には各国によって就職活動の基本的なあり方が異なるため、各国に合わせた就職活動を模索していく必要があります。

この場合も、キャリアフォーラムなどに参加する企業の中で、海外勤務を前提とする募集が少なくないため、フォーラム型の就職活動は有効です。ただし、フォーラムに参加する企業の数や業種等には限りがあるため、本格的な海外勤務を目指すのであれば、各企業に直接アプローチする方法など、海外で一般的な就職活動は必ず並行して進めるべきでしょう。

なお、勤務地や職務、期間などで制限が多いものの、待遇という面で言えば、日本国内の企業から、海外支社や支店等に派遣される駐在員としての海外勤務という道も一定の魅力があります。日本に二度と戻ってこないという覚悟がある人以外は、派遣型の海外勤務も検討するとよいかもしれません。