オーストラリア留学最新トレンド

ビザ発給率は安定している

世界情勢の変化により、海外留学の際のビザ取得を心配する人が増えているように思われます。イギリス留学が難しくなり、アメリカ留学を敬遠する人が増加したことにより、オーストラリア留学のためのビザ発給の直近の状況をまとめてみましょう。

オーストラリア留学をする人のほとんどが、学生ビザ（Student Visa）を取得します。2016年4月1日～6月30日と、2017年4月1日～6月30日の比較をしましょう。

学生ビザの発給率は、オーストラリア国内での申請の場合は94.8％から91.1％に減少した一方、オーストラリア国外からの申請では90.1％から90.4％に上昇しました。全体の平均では、91.6％から90.6％に減少しています。

1.0ポイントの減少とはいえ、ほとんど誤差の範囲内と言えます。日本人の学生ビザ発給率も、ほとんど変化はありません。なお、オーストラリア学生ビザの新規発給数は、2015-2016年と比べて2016-2017年は11.2％の増加となっており、発給数自体も順調に伸びています。

オーストラリア留学の満足度は向上

以前より、オーストラリア留学の人気は先進国でもNo.1と言えるほどでしたが、留学生の満足度もさらに上昇しています。2014年度と比べた2016年度の留学生満足度調査の結果をご紹介します。

オーストラリアの大学に留学する留学生で、オーストラリアに満足している、あるいはとても満足していると答えた人は、89％（2014年比1.3ポイント増）でした。

現地到着時の満足92％、生活に関する満足89％、学習に関する満足87％、サポートに関する満足90％など、様々な面でのオーストラリア留学に対する高い満足が分かります。

特に、生活に関する満足は、他の主な留学生受け入れ国の87.3％と比べて、89.0％と高くなっています。

オーストラリア留学の中でも、学位・資格取得系の留学が増加

オーストラリア留学は、英語学習、資格取得、学位取得など、様々な分野で人気となっていますが、特に資格・学位取得の留学が増加しています。

英語を勉強したい留学生の多くが、ELICOS認定された語学学校で英語を学びます。ELICOSで学ぶ留学生数は、2014年から2015年の間に7.2％増加したのに対し、大学など高等教育機関で学ぶ留学生数は9.7％増、職業訓練校（VET）で学ぶ留学生数は13.7％増となりました。

留学生の出身国としては、中国、インドがトップ2で、ベトナム、韓国、マレーシア、ブラジル、タイ、ネパール、インドネシア、香港などが続きます。日本からの留学生は少子高齢化に合わせて、横ばい傾向が続いています。