海外大学の通信制・オンラインコース

世界的に浸透しているオンライン教育とそのトレンド

通信制教育には、すでに長い歴史があり、名門ロンドン大学などは1800年代より、通信制課程による学位取得プログラムを運営しています。南アフリカ大統領を務め、アパルトヘイト廃止に貢献するなどの功績でノーベル平和賞を受賞したネルソン・マンデラ氏も、ロンドン大学の通信制プログラムで法学士号を取得しています。

現在では、インターネットやテクノロジーの進化や普及が進み、通信制教育やオンライン教育無しでの大学教育では、優れた教育は提供できないとみなされつつあります。ロンドン大学に限らず、ハーバード大学などの世界最高峰の大学も、こぞって大規模なオンライン課程を運営しており、インドのインディラガンディ国立オープン大学は、学生数400万人以上を抱える超マンモス大学となっています。

海外オンライン教育で学べること

海外オンライン教育では、何を学べるのでしょうか。分野を問わず、あらゆる学問を学ぶことができます。

海外の大学では一般的に、社会人やビジネスパーソンとして活躍するために有用なスキルを取得できる専門分野が人気です。ビジネス、ソーシャルワーク、心理学、教育学、カウンセリング、コミュニケーション、コンピュータ、エンジニアリング、ファイナンス、情報テクノロジー、看護学、公共政策、公共衛生などが、海外のオンラインコースで特に人気があります。これ以外の専門を学べるオンラインコースも無数に開講されており、希望の専門を学べるオンラインコースが、世界のどこかに必ず存在するとも言える恵まれた状況となっています。

海外のオンライン教育の多くは、英語で開講されていますので、履修するに際しては一定以上の英語力が必須となっています。英語力が足りない場合には、海外の大学等でオンラインの英語コースが開講されており、英語を英語で学ぶことで、真に使える英語力を身につけることができます。日本国内でも、海外留学推進協会がアーカンソー州立大学の英語コースを日本に向けて導入する試みを開始しています。

海外オンライン教育と費用

現在教育に革命を起こしているオンライン教育ですが、その要因の1つが費用の低さ、それもしばしば圧倒的な費用の安さにあります。

オンラインでは、大学など教育機関は従来のように高い家賃や土地代を払って大きなキャンパスを構える必要はなくなりますし、学生側としても交通費が要らなくなる、学校に通うために引っ越し・一人暮らしをする生活費が要らなくなるなど、オンライン教育であれば従来の教育と比べて飛躍的に費用を安く抑えることができます。

例えば、アーカンソー州立大学のオンライン英語コースの場合、アメリカ現地のコースと比べて、授業料を40％程度に抑えることができます。つまり、60％OFFです。教育内容や教育成果は、アメリカ現地の場合と同等です。また、University of the Peopleは世界初の授業料無料の大学として2009年に開講され、世界中の注目を集めています。

大学卒業や大学院修了などの学位取得をオンラインで目指す場合、各大学や各コースによってやはり費用は異なるものの、授業料が現地よりもオンラインの方が安い場合も多いですし、海外留学であればかかってしまう家賃・健康保険料・旅費等の様々な費用が、オンライン学位取得プログラムですとほぼ全くかからなくなります。