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ICT教育導入のヒント

ICTの導入を検討する上で、知っておきたいインターネットやネットワークの基礎からセキュリティ対策まで、ICT教育の導入に役立つ情報をまとめました。

ICT教育導入のヒント

インターネットについて

インターネットに関する用語を簡単に説明していきます。

インターネットとは

インターネットとは、情報伝達のためのコンピュータ同士のつながりのことです。
そのつながりのネットワークのことをインターネットと呼びます。

ブラウザとは

「ブラウザ」とは、インターネット上のウェブページの情報を画面上に表示するための閲覧ソフトのことです。
Webページを表示するためのファイルをインターネットからダウンロードし、ページのレイアウトの指示を解析して表示したり、再生したりします。

URLとは

「URL」とは、Uniform Resource Locationの略で、インターネット上にある情報の住所の様なものです。
ここからはURLによく記載されている各項目をご説明します。

Webサイトとは

Web上に表示される1つ1つのページのことを「Webページ」と言い、それが集まった複数のページのことをまとめて、「Webサイト」といいます。
「ホームページ」とはもともとブラウザを起動した時に表示されるWebページのことでしたが、そこから派生してWebサイトのことを「ホームページ」と呼ぶ様にもなりました。

ネットワークの仕組み

ネットワークとは、複数のコンピュータ同士を接続する方法のことをいいます。
接続する方法は様々あり、有線、無線、インターネット、イントラネットなどがあります。

ネットワークを構成する要素は大きく4つあります。

  • コンピュータ
  • ケーブル
  • ハブ(複数台のコンピュータを接続する際に、中継点を設け、接続を単純化する目的で使用します)
  • ルータ(構内ネットワークを、インターネット環境に接続するための機器です)

この他にも、プリンタやコピー機はネットワークに接続できるものが多く販売されておりますし、最近では電話やカメラも接続できる様になってきました。

下記に、構内ネットワークを作る方法を記載します。

  1. 構内にコンピュータを用意し、配置する。
  2. コンピュータの数分、ケーブルを用意する。
  3. ケーブルの数分、接続口がついたハブを用意し、接続する。
  4. インターネットに接続するために、ルータとハブをつなぐ。
  5. つないだコンピュータ、ハブ、ルータのIPアドレスをそれぞれ割り当てる。

以上が、構内ネットワークの構築方法です。

メディアファイルについて

メディアファイルとは、音声ファイルや画像ファイル、動画ファイルなどの特定の種類のファイルのことです。
あるソフトが特定の種類のメディアファイルの、再生ソフトとして登録されている場合は、そのファイルをダブルクリックしたときに、そのソフトが起動されます。

しかし、ソフトが対応していないメディアファイルの場合は、そのソフトでは再生できない為、コンピュータ上でエラーとなってしまいます。

今回は、再生ができなくて困ることが多い動画ファイルについて、代表的なメディアファイルの形式を記載します。

MPEG-4

・読み方:エムペグフォー
・拡張子:mp4
さまざまなOS、ブラウザ、スマートフォン、家電などに対応している動画形式です。近年はmp4が主流となっており、最新の機器であればほとんどの場合再生可能です。

MPEG-1

・読み方:エムペグワン
・拡張子:mpg、mpegなど
VHSビデオ程度の画質です。ビデオCDなどで利用されています。

AVI

・読み方:エーブイアイ(Audio Video Interleaving)
・拡張子:avi
Windowsでの標準動画形式です。古い動画形式ですが、さまざまな環境との互換性があるため、汎用性の高さから今でも多くのユーザーに使用されています。ただ、ストリーミング再生には対応していません。

WAV

・読み方:ワブ、ウェーブなど
・拡張子:wav
Windowsで使われる動画ファイル形式です。

Windows Media

・読み方:ウィンドウズメディア
・拡張子:wmv
再生用のソフトウェア「Windows Media Player」の標準ビデオフォーマットです。

Quick Time Movie

・読み方:クイックタイムムービー
・拡張子:mov
Apple社が開発した標準動画形式です。Apple製品と相性が良く、再生用のソフトウェア「Quick Time」の標準ビデオフォーマットとなっています。

通信インフラ設備の構築

ICTを利用する場合、同時に使用する人数や情報量により、新たなインフラ環境の整備が必要になります。
オンライン授業は、生徒と講師が1対1で、相手の顔を映像で見ながらレッスンを行う形式が一般的です。

例えば、30人クラスで同時に英会話授業を行うなら、30人の動画や音声など、膨大な量の通信量をやり取りするため、万全なインフラ設備の導入が必須となり、回線・ルーター・アクセスポイント・デバイスが大きなポイントとなってきます。
すでに学校にコンピュータやインターネット回線があっても、オンライン英会話授業を行うには不適切な環境であることがよくあります。
また、タブレットを使用する場合でも、現在市販されている製品の中には英会話授業を展開するには性能不足なものも多く、最終的には本番と同じ状況下での通信テストが必須です。

オンライン英会話授業を導入するなら、特にインフラ環境については、親身に相談に乗ってくれる業者や専門家の方の話を聞くようにしましょう。

セキュリティ対策

教育機関でのICT化が進行するにつれ、最近では生徒がデジタル機器を活用する授業も増えてきました。同時に、教員は詳細な学習履歴を含む多くの重要なプライバシー情報をICT機器で管理し、活用できるようになりつつあります。
しかし、生徒や学校を守るための情報セキュリティに関する対策は、現時点の教育機関においては十分とは言えません。

例えば、以下のことはきちんと対策されているでしょうか。

  • 生徒や教員が使用するコンピュータ、タブレットはきちんとログインパスワードを掛け、タブレットならばキャビネット等に鍵をかけて保管してあるか。
  • 生徒が個々人のID、パスワードを持つような授業を行っていた場合、その秘密性は保持されているか。
  • 生徒が違法なサイトやリンクを誤って見てしまったり、悪意あるファイルをダウンロードしてしまうなど、セキュリティ問題に関する対策や教育はきちんと施されているか。

現代は、情報を欲する者がいれば、インターネットを通じてすぐにお金になる時代でもあります。まだその矛先が本格的に教育機関に向いているわけではありませんが、セキュリティ対策をしていない情報を盗むのは非常にたやすい状態であることも否めません。
データはいくらでもコピーすることができ、全世界に向けて発進することができます。校内のICT化が進み、生徒もデジタル機器を使用する時代であるため、教育現場の情報セキュリティ対策は非常に重要であると言えます。

ただ、セキュリティ対策といっても、単に厳しいルールやシステムを構築すれば良いというだけではなく、教育現場や教員、生徒の利便性を考慮して適切な仕組みを創り出すことが重要です。専門の業者と相談するなどして、最適な情報セキュリティを構築する様にしましょう。

この記事についての情報提供は

リンゲージコーポレート

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