今ドキ入試事情Entrance examination
最近よく聞くAO(アドミッションズ・オフィス)入試。選考内容は各大学によって異なっていますが、学科試験で合否が決まる一般入試とは異なり、内申書、志望理由書、小論文、面接などによって構成されている入試形態となります。 一般入試のような試験当日の一発勝負とは異なり、事前準備が必要になってくるのがAO入試。AO入試で大学受験を考えている場合、実際に何を準備する必要があるのかご紹介します。
提出書類の中に志望理由書がない大学はほとんどないのですが、この志望理由書にはいったい何を書けば良いのでしょうか。
自分が今までどのようなことをしてきて、それをどう大学に活かしていきたいのかをアピールする絶好の場所がこの志望理由書になります。
志望理由書を核に当たって大切なのが今までの自分を説明するのではなく、過去に起きた出来事をきっかけに「なぜ」その大学に入学したいと思ったのかを書くことです。また、受験する大学のアドミッション・ポリシー(大学の求める人物像)をいかに理解しているかも大切なポイントとなります。
志望理由書の主な構成は
となります。
志望理由書はこれらの情報をA4用紙3枚程度に納めなければならない高度な作業となるため、入念に構成を練る必要があります。
時間をかける人だと志望理由書の構成を本格的に練り始めてから実際に書き終わるまでに約半年間かかります。実際に志望理由書を書き始めるのは書類提出日の約2ヶ月前で、それまでは自己分析をひたすら行います。
自己分析をする際に深堀しておきたいのが、
などです。
自分ひとりでこれらを全部導き出すのは至難の業なので、親族や身近な友人など、客観的に自分のことを見てくれる人の力を借りて、自分を知っていく作業を進めましょう。
提出言語が英語か日本語なのかは各大学や学部によって異なりますが、まずは自分の第一言語で書くのも一つの方法です。
執筆が終わったら必ず誰かに校正を頼みましょう。そしてここで抑えておきたいのが校正をしてくれる人と面談をちゃんとすることです。
文章だけを添削してもらっても意味がありません。なぜそのような指摘を受けたのか、また、その指摘に対して、書いた側の主張も発信していかないと良い志望理由書は出来上がりません。
時間を作ってもらい、ちゃんと対人でコミュニケーションをとることを忘れないことが大切です。
毎年数百通の志望理由書を読む大学側にとって、やはり一際目立つものを書きたいと思うのは誰もが同じだと思います。どれだけ準備をして、その大学に入りたいという熱意を紙に収められるかが勝負になるので、妥協をせず、最後までしっかりと自己分析をして、良い志望理由書を書き上げてください。