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2020年度から変わる!大学入試改革ガイド

2020年度より大学入試センター試験(以後「センター試験と呼称」)が廃止され、新しい試験が導入される動きがあります。文部科学省の発表によると新しいテストでは知識偏重型のテストから、知識を前提にそれを活用する思考力・判断力・表現力を問うテストへ変更されると言われています。具体的にどう変更されるのか、現時点でわかっている変更点をまとめました。 ※2017年5月時点

2020年度から変わる!大学入試改革ガイド

記述式の問題が導入される

大きな変更点としては、これまでのマーク式の問題だけではなく記述式の問題が導入されるという点があげられます。対象は「国語」「数学」とされており、より思考力や判断力を重視した出題になると思われます。

また「英語」では、これまでの「聞く」「読む」に「話す」「書く」を加えた4技能試験となります。民間の英語資格・検定試験の活用が名言されており、「書く」力を試す問題は記述式です。どの民間試験が利用できるかはまだ確定していません。

思考力・判断力・表現力とは?

これまでセンター試験では主に「知識・技能」に偏りがちでしたが、新試験では「思考力・判断力・表現力」を中心に評価することを目標としています。

子どものころから身近にIT機器が存在する「デジタルネイティブ世代」を迎え、単に大量の知識を暗記して再生する、といった能力はもはや必須ではなくなってきました。新しい大学入試は、持ちうる情報に対し、いかに思考し判断するか、いかに適切に相手に伝えられるかといった能力を持つ、まさにグローバル人材を育成するための試験となっていくでしょう。

また、科学技術の発達により、近い将来には多くの仕事が機械にとってかわられると予測されています。現在の大人たちが想像もできない時代を生きる子どもたちに、自分たちの力で未来を切り開いていく力が求められているのです。

特に英語は大革命!スピーキング能力が求められる

英語の試験は「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能でテストが行われます。中でもスピーキングはこれまでの入試英語対策では重要視されていなかった部分です。
2020年度の入試改革によるスピーキング対策についてはコチラで詳しく説明しています。

これを受けて私立大学では外部の試験の結果を提出することで英語試験が免除になる制度の導入が進んでいます。外部の試験とは、例えばTOEIC®、TOEFL、英検、IELTS、TEAP、などのことです。

センター試験に代わる2つのテスト

今回の大規模な入試改革は、単にセンター試験を新しくするというだけではなく、大学入試制度全体を改革し、受験者の真の学力を多角的に評価できるように生まれ変わろうとするものです。これまで年1回だったセンター試験では、病気や天候不良などで受験ができなくなるなどといった弊害がありましたが、新しい2つの試験では、共に年に複数回の受験が可能となる予定です。

・大学入学希望者学力評価テスト(仮称)
高校3年生または浪人生が受験する入学試験で、今のセンター試験の後継という位置づけとなります。このテストの結果と各大学の個別試験を合わせて合否を決定する仕組みです。

・高等学校基礎学力テスト(仮称)
高校2ー3年生が対象となり、高等学校までに身につけるべき基礎学力の到達度を確認するためのテストとなります。AO入試や推薦入試の評価基準としての活用が検討されています。

大学入学希望者学力評価テスト(仮称)

2021年1月(2020年度)から新しい大学入試が始まります。現在行われているセンター試験は2020年1月(2019年度)を最後に廃止され、新方式の「大学入学者学力評価テスト(仮称)」(以後「学力評価テスト」と呼称)がスタートする予定となっています。とはいっても、出題教科・科目は6教科30科目、1月中旬の実施と共通点は多く、実質上のセンター試験の後継テストといえるでしょう。

大きな変更点は、2つあります。

1つめは記述式の導入です。これまでセンター試験では全教科でマークシート方式が採用されていましたが、学力評価テストでは、まず2020年度に国語・数学で記述問題が出題され、以降段階的に地歴公民・理科分野にも導入が検討されています。

2つ目は英語改革です。英語は主要教科として受験勉強でも重要な位置づけでしたが、これまでの文法中心の受験方式では、グローバル化に対応できる英語力をつけることができませんでした。そこで、英語コミュニケーションに必須の技能「聞く」「読む」「話す」「書く」をバランスよく身につけることを目標として、4技能テストとなることが明言されています。しかし、50万人が受験するセンター試験で4技能すべてを評価することは困難なため、民間の資格・検定試験を活用することになることがほぼ確定となっています。現時点(2017年5月)ではどの資格・検定試験が利用できるかは決まっていません。

高等学校基礎学力テスト(仮称)

本格導入は2023年度からとなりますが、2019年度から実験的に実施されるアナウンスされています。1月中旬に一斉実施となる学力評価テストとは違い、高校2~3年の間に複数日が選択でき、これまでの期日が固定された1回きりのセンター試験と違って、生徒の本当の実力が評価できる方法となるよう検討が重ねられています。生徒の資質を評価する適性検査のような性格を持っているため、「受検」と表記される場合もあるようです。

2019年度の受検科目は国語・数学・英語の3教科です。大学入学希望者学力評価テスト(仮称)とは違い、基礎的な知識や技術の習得を評価する内容となっており、CBTやIRTによるタブレットやパソコンでの実施となっていくことが予定されています。

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