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リスニング上達のための音読トレーニング

リスニング力上達のための学習法を紹介します

リスニング上達のための音読トレーニング

音読トレーニングとは?

英語学習における音読とは、ある程度まとまった量の英文(30秒から1分程度)を声に出して読むこと、と定義します。このトレーニングの成功のためには、一文ずつではなく、ボリュームがある英文であることが重要です。英語を声に出して読むことで得られるのは、「自然なスピードで話される英語を、日本語を介さずに頭から理解する力」、英語学習者であれば、誰だって上達させたいと思うスキルです。ただ、どう学習したら良いのかわからず、闇雲に単語を覚えたり、文法書を読んだり、遠回りの学習を続けてきたかもしれません。これらの学習に今日から音読トレーニングを追加し、バランスよく英語スキルを鍛えていきましょう。音読トレーニングに必要なのは、CD・英文スクリプト・和訳です。115分、可能であれば座って音読に取組むことが出来る場所を確保し、英語を声に出す事を習慣にします。こつこつと毎日続けていけば、3ヶ月には劇的な変化が訪れているはずです。

音読トレーニング実施法

英語学習をスポーツに例える人もいますが、音読トレーニングはまさに筋トレ、どれだけの量をこなすか、正しい手順を守って行えるか、そして、何のために行っているのか、を意識することが大切です。次の手順を守ってトレーニングを始めてください。

  1. CDをそのまま聞く(情景をイメージします)
  2. スクリプトと和訳を利用し、内容確認をする
  3. CDに合わせて口を動かす(まだ声は出しません)・・・5
  4. CDに合わせて声を出す・・・5

もし滑らかに口が回らない箇所があれば、そこは聞き取りも難しい箇所です。自分が言える音は聞き取りやすく、逆に自分が再生できない音はどうしても聞き取れないのです。音読トレーニングは聞き取りにくい音を、自分が言えるようになることで克服することを目的としています。同時に日本語を介さずに英語を頭から理解できるようになり、英語音を処理するスピードが格段に上がるという大きな益をもたらすのです。

音読トレーニングの効果

リスニング力アップに効果のある音読トレーニングですが、英語を総合的に伸ばすのにも非常に効率が良く、且つ効果的な学習法です。例えば、英語には「形容詞と前置詞」、「動詞と前置詞」と組み合わせて使われる表現があります。こういった表現はこのようなものだと覚えてしまうしかなく、出会う回数が多ければ多いほど覚えやすいものです。また、英語は音が変化する言語ですが、音読トレーニングを通じてそのルールを体得する事が可能になります。「in a」は「ina」、「get to」は「gettoo」と変化します。これらの変化をスクリプトで確認し、音源を聞いて確認し、自分の声で再生することで、視覚情報と音声情報の間のギャップがなくなり、より自然な英語の発話ができるなっていきます。リスニング力アップが主な目的である音読トレーニング、実は語彙強化やスピーキングにも良い影響を与える、英語学習者にとってまず取組むべき学習法です。

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