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留学生向けエントリーシート対策

エントリーシートは、日本の就活の中でもかなり重要な部分で、応募したい会社への試験参加申込書に加え、自分を採用する価値があるという説明材料でもあります。企業への第一印象でもあるエントリーシートを元に、企業が書類選考を行い、次のステップに進めてもらう人材を選びますし、面接の内容もエントリーシートと関係があることが多いです。多くの留学生や外国人は、このエントリーシートで苦労したことがあるというデータもあります。 留学生がエントリーシートを作成する際にどこ気を付ければいいのか、企業の人事はどういうところを見ているのか、自己PRの方法などについてこのページでご説明していきたいと思います。 *会社によって、ネット上で提出できるものと、郵送で提出する必要のあるものなどがあります。応募される企業の募集要項をよく読んで、確認、対応してくださるようお願いいたします。

留学生向けエントリーシート対策

エントリーシートを作成するときのポイント

企業側の質問意図を考えること

企業がエントリーシートに出している質問には、必ず何らかの意図があります。それをくみ取らないと、具体的にどのような要素を回答に盛り込めばいいのかわかりません。「その企業で働きたい気持ち」をアピールするのはOKですが、質問の意図からずれてしまうと意味がありません。

例をあげると、「自己PR」というよく出される質問がありますが、それは企業が応募者のポテンシャルを確認するためです。つまり、仮に入社してもらった場合、教育を受けた後に頑張れそうなのか、成長を期待できるのか、他の応募者と比べて採用するメリットがあるのかを知りたいわけです。この意図が分かれば、書くことが明白になりますよね。

 

わかりやすく、読みやすくすること

エントリーシートの各質問では、文字数が制限されることが多々存在します。「きれいな日本語」はもちろん認められますが、それよりも、一般的でない固有名詞よりはわかりやすく簡単な言葉で書くことや、状況の説明をはてなマークが出ないくらい十分に書くことが大事です。つまり、読む相手を配慮した文章が求められます。

 

省略ではなく、正式名称で書くこと

日本語の話し言葉では、長い固有名詞等はよく短く省略されますが、エントリーシートを作成する際は決してしてはいけません。例えば、

○東京大学                 ×東大

○東京都立新宿高等学校           ×新宿高校

○東京都千代田区丸の内1-1-1         ×丸の内1-1-1

○株式会社ABC               ×(株)ABC

*また、学校のコース名、専攻名などがある場合も漏れずに正式名称を記入しましょう。

 

そのほか

・下書きを作り、誤字脱字、文法間違い、話し言葉の混同がないようにしましょう。

・大きな余白はできるだけ避けましょう。

・手書きの場合、わかりやすく丁寧に書きましょう。

 

エントリーシートによくある項目を解説

基本情報について

氏名、ふりがな、住所、メールアドレス、生年月日、連絡先等基本情報について、項目は異なる可能性がありますが、ほとんどのエントリーシートにあるものでしょう。

特に注意が必要なのは「住所」です。都道府県名から、お住まいの建物名、号室まで省略せずに書きましょう。そのほか、「帰省先住所」、「その他住所」なども記入を求められることがありますが、留学生の場合は基本ありませんので「同上」、「なし」と記入すれば良いでしょう。

日付については、エントリーシートを記入した日ではなく、メールに添付する場合はメールの送信日を、郵送する場合は投函日を、ネット上で提出する場合は提出日を、持参する場合は持参日をご記入ください。

ちなみに、電話番号は日中連絡が取りやすいものにしましょう。

 

写真について

まず、企業によって求められる写真のサイズが違う可能性がありますので、しっかりと募集要項を確認しましょう。また、写真を貼る前に、裏面にボールペンでお名前と学校名を記入しておいたほうが親切です。

いま街中、駅内とかにも写真の取れる機械が増えてきており、500円前後で撮影できてしまいますが、照明などの条件が乏しく、写真の写りが良くないケースもあります。少しお金がかかりますが、スタジオとかで取る方法もあります。

 

学歴について

どの段階から書くべきなのか、明確な決まりがありません。基本的に、新卒の就職活動では「中学卒業」から書き始めることが多いようですが、空欄が足りない場合、「高校卒業」から記入しても支障はないと思われます。

 

志望動機について

感情的なものより、ロジカルに応募先の業界、会社あるいは職種を選んだ理由を書きましょう。

例えば、「仕事選び、会社選びの軸」をまとめたり、「応募先の会社に感じる魅力」を書いたり、「自分の能力が生かされるイメージ」を最後に書くなど、しっかりとストーリーを固めて、人事の方を説得できるような内容を作りましょう。

 

自己PRについて

前述のとおり、自己PRの項目では人事の方に自分のポテンシャルを伝え、今後一緒に働く仲間としてあなたを選ぶべき材料を与えなければなりません。なので、強み、個性、スキルなどを伝えるだけでなく、それを裏付ける根拠や、結論に至った過程(プロセス)も併せて具体的に書くことができれば、「しっかりとした人だ」と認めてもらい、信頼してもらえるでしょう。

 

趣味、特技について

だんだん少なくなってきていますが、たまに「趣味、特技」について聞かれる場合もあります。学問、部活、スポーツ、ボランティア活動など、基本的に学生時代にご自身が打ち込んだものであれば、何を書いてもOKと言えるでしょう。

この部分は、面接のときに面接官がアイスブレイクのために話のとっかかりに使われることが多いので、もちろんウソをつかず、話しやすいもの、盛り上がりやすいものであればなお良いと思われます。

 

「一番頑張ったこと」、「一番つらかったこと」などについて

エピソード系ですね。大したことをしてきていなくて自信がない方は多いと思いますが、そこまで怖がらなくても良いです。誰もが「すごい!」と思わせるような経歴がなくても大丈夫です。

企業は、あなたの成績やいままでの実績をもちろん見ていますが、それがない場合、積極的に取り組んだ姿勢や行動のほうを重視します。なので、あまり落ち込まずに、勉強に頑張ってきたのであれば、「どのような目標を決めて、計画を立て、どうやって行動してきて、どのような結果が得られたか」を書けば十分アピールになります。ここでも、ジャンルは問われません。あなたが思う一番いいエピソードを作ってみてください。

 

エントリーシートを郵送する際の注意点

すべてネット上で提出を完結できる会社は最近増えてきております。ただ、ネット提出と郵送提出両方を求める企業はいまだに多く存在しておりますので、その際に使える封筒の書き方も学んでおきましょう。

 

表面の書き方

縦封筒の場合、表面の宛先等も縦書きにして、住所、宛名のところは、企業によって住所や社名が長くなる可能性がありますが、応募先の会社へのマナーとなりますので、先述と同様略さずにきちんと書きましょう。

担当名がわかる場合、宛先が個人になりますが、わからない場合は会社、あるいは部署あてにお送りすることもあるでしょう。個人の場合はお名前の下に「様」を付け、企業や部署あての場合は「御中」を付けるのは普通です。「御中」、「様」は併用することはありませんのでご注意ください。

企業では、毎日多数の封書がきます。特に就活の期間は、多くの就活生から連絡が来るので、できれば封筒表面の左下あたりに「応募書類在中」とも赤ペンで書いて書類の中身をお知らせしましょう。

また、気を付けていただきたいのは文字のバランスです。中央の配置を考えながら、住所の位置を決めると、良い感じにきれいな封筒表面が書けるようになります。

 

裏面の書き方

封筒の裏面は、多くの学生は忘れがちですがいろんなお決まりがあります。差出人であるご自身の住所や名前も封筒の中央の線を挟んで、縦書きで書くようにしましょう。ここでいう住所や名前、表面の宛名よりは少し小さめの文字で省略せずに記入することが好ましいです。

できれば、大学名・学部、学科名も忘れずに書きましょう。

 

送るタイミングに注意

多くの企業は、エントリーシートの郵送を受け付ける期限を決めています。「○月○日必着」、「○月○日消印有効」の両パターンが一番多いでしょう。基本的に、宅急便などを受け付けない企業が多いので、郵便局のサービスを使いましょう。何日前に出せば間に合うのかわからない、あるいは不安の場合、下記のサイトから確認していただけます。

 

http://www.post.japanpost.jp/deli_days/

お届け日数を調べる – 郵便局 – 日本郵政

 

ここである程度目星をつけて、期限内に郵便局の窓口に行きましょう。郵便局によって、閉まるのが早かったり、土日でも営業していたり、24時間郵便物を受け付けたりしていますので、日本郵政のホームページからしっかり確認してもらえば良いと思います。

万が一締め切りに間に合わなさそうな場合は「速達」を使ってみても良いかもしれません。

この記事についての情報提供は

海外留学推進協会

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